今週は寒波が押し寄せてくるみたいです。体調管理には気をつけましょう!
この前、こんな新聞記事を読みました。
主語と述語の関係など文章の基本構造が理解できていない中高生がかなりの割合でいるという、国立情報学研究所の調査結果である。
▼「幕府はポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」
と
「ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」。
これを同じ意味と解釈した中学生は全体の約43%、高校生でも約28%とは深刻である。
怖くないですか。
もちろん、対象がわからないから一概にそうとは言えませんが。
28%って4人に1人ですよ。
でも明るい話題もあります。
こんな記事もありました。興味がある人は見てみてください!
2015年度実施のやつだから、今の高校3年生受けてるのかな、、、
なんで今頃結果出た、、って感じですけど笑
「協力して問題解決する能力」、日本の15歳、世界2位、OECD学力調査、学校の取り組み奏功。
15歳を対象に「他人と協力して問題を解決する能力」を測った経済協力開発機構(OECD)の国際学力調査の結果が21日発表され、日本の得点は参加52カ国・地域中2位、機構加盟の32カ国中では1位だった。課題解決能力に重点を置く近年の教育現場の取り組みや、グループ活動が多く協調性を重視する日本流教育が好成績につながったようだ。
調査は2015年実施の学習到達度調査(PISA)。国内198校の高校生ら約6600人が受験した。今回、結果が出た「協同問題解決能力調査」は初めて実施した。
生徒はコンピューターを使い、複数の仮想人物とチャット形式で会話をしながら与えられた課題にチームで取り組む。会話の中で問題解決に最適となる発言を選択肢から選ばせる問題などが出された。
日本の平均点は552点でOECD平均を52点上回った。女子が565点で男子(539点)より26点高かった。1位はシンガポール(561点)で、科学的応用力などPISAの他分野と同様に韓国、香港など東アジアの国・地域が上位を占めた。主要国の順位はカナダ5位、ドイツ12位、米国13位、英国15位、フランス27位、イタリア30位など。
公開された設問の1つは仮想の国に関する問題に、受験者と仮想人物2人がチャットをしながら取り組む設定だった。問題を解く前の話し合いの中で、自分の発言として適切なものを4つの選択肢から選ぶ。正解は「まずやり方を決めた方がよい」と今後の方針を提案する発言で、正答率は日本が72%、OECD平均が55%。
役割分担を決める場面では残る2人の希望を聞き、「なぜその分野がやりたいか説明して」と円滑な合意形成を促すと正解。正答率は日本57%、OECD平均41%だった。
一方、「自分が解く」と約束した問題を別のメンバーが答えてしまった場面を取り上げた問題の正答率は低く、日本13%、OECD平均17%。相手の間違いを指摘すると正解だったが、「よくやった」「僕が解く問題を変える」など意見の衝突を避ける答えを選んだ生徒が多かった。
文部科学省は今回の順位について「課題解決に取り組む探求的な学習を推進してきた成果ではないか」(学力調査室)とみる。
前回12年に実施したPISAの「問題解決能力調査」では日本は全体の3位。OECDによると、同調査と今回の調査の結果には強い相関関係がみられた。
個人の意見よりグループ内の調和を重視した回答が正解になる場面もあり、同室の担当者は「協調性を重んじる国民性の表れかもしれない」と話す。
集団行動の多さ
高得点につながる
浜野隆・お茶の水女子大教授(教育社会学)の話 日本の学校教育の大きな特徴は授業や掃除、課外活動など様々な場面で班単位の活動が多いこと。子供は集団行動の中で役割分担や協調性の大切さを学んでいる。今回の調査でも、他国に比べて他者と共同で課題にあたる力が高いことが裏付けられた。
調査では、問題解決に至る合意形成や人間関係の形成の力が問われている。女子の平均得点が高かったのはコミュニケーション力が女性の方が高いことの表れだろう。
実際の社会では、価値観が全く異なる人との共同作業や問題が解決できない想定外の状況に陥ることもある。今回の調査で測れないこうした場面を乗り切る力も育てていく必要がある。
【表】PISAの「協同問題解決能力調査」の問題の一部
3人1組で未知の国「ザンダー国」に関して、地理、人口、経済の各分野の問題に取り組み、最初に全問正解したチームが優勝という設定
あかね:一番いい方法はどれ?
三 郎:とにかく問題を始めようよ
あなた:〈最適な回答を選ぶ〉
(1)他のチームはもう始めたかな
(2)問題が簡単だったらいいのになぁ
(3)たぶん、はじめにやり方を決めた方がいいんじゃないかな?
(4)あかねさん、始めたらわかると思うよ
正解→(3)(まず戦略について話し合うため)
パソコンなどの画面に問題や会話文が順に示される
【表】主な国・地域の順位と平均得点
順位 国・地域名 平均点
1 シンガポール※ 561
2 日 本 552
3 香 港※ 541
4 韓 国 538
5 カナダ 535
12 ドイツ 525
13 米 国 520
15 英 国 519
27 フランス 494
30 イタリア 478
OECD平均 500
(注)※はOECD非加盟
調査は2015年実施の学習到達度調査(PISA)。国内198校の高校生ら約6600人が受験した。今回、結果が出た「協同問題解決能力調査」は初めて実施した。
生徒はコンピューターを使い、複数の仮想人物とチャット形式で会話をしながら与えられた課題にチームで取り組む。会話の中で問題解決に最適となる発言を選択肢から選ばせる問題などが出された。
日本の平均点は552点でOECD平均を52点上回った。女子が565点で男子(539点)より26点高かった。1位はシンガポール(561点)で、科学的応用力などPISAの他分野と同様に韓国、香港など東アジアの国・地域が上位を占めた。主要国の順位はカナダ5位、ドイツ12位、米国13位、英国15位、フランス27位、イタリア30位など。
公開された設問の1つは仮想の国に関する問題に、受験者と仮想人物2人がチャットをしながら取り組む設定だった。問題を解く前の話し合いの中で、自分の発言として適切なものを4つの選択肢から選ぶ。正解は「まずやり方を決めた方がよい」と今後の方針を提案する発言で、正答率は日本が72%、OECD平均が55%。
役割分担を決める場面では残る2人の希望を聞き、「なぜその分野がやりたいか説明して」と円滑な合意形成を促すと正解。正答率は日本57%、OECD平均41%だった。
一方、「自分が解く」と約束した問題を別のメンバーが答えてしまった場面を取り上げた問題の正答率は低く、日本13%、OECD平均17%。相手の間違いを指摘すると正解だったが、「よくやった」「僕が解く問題を変える」など意見の衝突を避ける答えを選んだ生徒が多かった。
文部科学省は今回の順位について「課題解決に取り組む探求的な学習を推進してきた成果ではないか」(学力調査室)とみる。
前回12年に実施したPISAの「問題解決能力調査」では日本は全体の3位。OECDによると、同調査と今回の調査の結果には強い相関関係がみられた。
個人の意見よりグループ内の調和を重視した回答が正解になる場面もあり、同室の担当者は「協調性を重んじる国民性の表れかもしれない」と話す。
集団行動の多さ
高得点につながる
浜野隆・お茶の水女子大教授(教育社会学)の話 日本の学校教育の大きな特徴は授業や掃除、課外活動など様々な場面で班単位の活動が多いこと。子供は集団行動の中で役割分担や協調性の大切さを学んでいる。今回の調査でも、他国に比べて他者と共同で課題にあたる力が高いことが裏付けられた。
調査では、問題解決に至る合意形成や人間関係の形成の力が問われている。女子の平均得点が高かったのはコミュニケーション力が女性の方が高いことの表れだろう。
実際の社会では、価値観が全く異なる人との共同作業や問題が解決できない想定外の状況に陥ることもある。今回の調査で測れないこうした場面を乗り切る力も育てていく必要がある。
【表】PISAの「協同問題解決能力調査」の問題の一部
3人1組で未知の国「ザンダー国」に関して、地理、人口、経済の各分野の問題に取り組み、最初に全問正解したチームが優勝という設定
あかね:一番いい方法はどれ?
三 郎:とにかく問題を始めようよ
あなた:〈最適な回答を選ぶ〉
(1)他のチームはもう始めたかな
(2)問題が簡単だったらいいのになぁ
(3)たぶん、はじめにやり方を決めた方がいいんじゃないかな?
(4)あかねさん、始めたらわかると思うよ
正解→(3)(まず戦略について話し合うため)
パソコンなどの画面に問題や会話文が順に示される
【表】主な国・地域の順位と平均得点
順位 国・地域名 平均点
1 シンガポール※ 561
2 日 本 552
3 香 港※ 541
4 韓 国 538
5 カナダ 535
12 ドイツ 525
13 米 国 520
15 英 国 519
27 フランス 494
30 イタリア 478
OECD平均 500
(注)※はOECD非加盟